このサイトについて
元不動産仲介業者の営業マンです。普段の生活では知りえない不動産流通業界について知って欲しいと考えこのサイトを立ち上げました。
AIを使った不動産査定が盛んになってきました。大手から中小まで多くの不動産会社がサービスを行っています。私の記憶ではその走りになったのが、ソニー不動産。2014年に設立され、現在はSREホールディングス株式会社に社名を変更しています。サービスの概要は、ユーザーが自分でソニーの仕組みを使って、自宅の価格を算出し、その価格を参考にしながら、自分でYahoo!不動産に物件を掲載するというもの。当時はずいぶん話題になりましたが、その後はあまり聞きません。今はそのAIによる価格算出のロジックをSRE CLOUD 査定API / 査定WEBとして、他の不動産会社にサービスを提供しています。大手の不動産会社は自社開発していると思われますが、中小の多くの企業ではこのサービスを取り入れていると思われます。アメリカでは10年以上前から、Zillowというサイトで、Zestimateと呼ぶ参考価格を売出し物件に表示するサービスを行っていました。今後、AIのロジックもどんどん進化して、不動産会社の営業担当者が自分で価格算出する時代は終わるかもしれません。そうなると、AIが相場を先導する時代になります。
以下2024/10/21追記
AI技術の急速な発展により、不動産業界は大きな変革の時期を迎えようとしています。これまで不動産業者が担ってきた多くの作業が、AIによって自動化される可能性があります。例えば、物件の査定や市場分析は、AIを活用することで瞬時に正確なデータを得られ、従来よりも効率的に行うことができるようになります。さらに、物件のおすすめ機能や仮想内見ツールなど、顧客体験の向上にもAIは大いに貢献しています。また、顧客の検討モチベーションの高低、顧客の情報量などに応じて、適切なタイミングで適切な情報を提供することも可能になります。
将来的には、AIによってさらに高度な予測や分析が可能になり、より正確に市場動向を把握することができるようになるでしょう。これにより、投資判断や取引のスピードが劇的に向上し、業界全体の透明性も高まると期待されています。一方で、不動産業者にとっては、AIの活用が進む中で人間ならではのスキル、例えば顧客との信頼関係の構築や個別のニーズに応える柔軟性がますます重要になります。
AIが業務を効率化する一方で、最終的な取引の信頼感は人間の手にかかっているという認識が必要です。このバランスを取ることで、不動産業界はより良いサービスを提供できるようになると考えられます。